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ユウゴさんから。
第2期の最後に、
私が陣営移動するということで送ってくれたテキストおよび、それに対するこちらのレス。
読めば分かるけどユウゴさんの科白を引用して返している。

このレス文章、本当はそのあとに旅立ちのシーンみたいのがあったのだが文字数の都合で割愛された。
私はこのゲーム内においては特に歴史ループ系としては処理せず、
毎期パラレルっぽい感じで都合良くやっている。
あんまり厳密にやっても無理が出てくるのでまあその辺はなんとなーくやっていきたいところだ。

◆ユウゴさんからいただいた文章

「シグさん、本当に行ってしまうんですか?」

宿のロビーにいた物静かな男に向かいそう言った。

「俺は…俺は、貴方に会わなければ今頃は、ここに居なかったかもしれない…
 礼も、まだ出来ていない…」

良い返事を期待していたわけではない。
むしろ、答えを聞くのが恐かった…。
だが、言わなければならない一言がある。

最後に、それだけを伝えたかった。

「ありがとう…本当にありがとうございました…」

――――

◆それに対するレス

 夜半。月は高く、聞こえてくるのはわずかな虫の音ばかり。受付兼酒場の体裁をとっているこの場所は普段ならば夜であっても騒がしくあったが、今は静まりかえっている。
 数時間前まで行われていた宴会の余韻に浸るようにひとりで飲んでいたシグは、こちらに向かってくる跫音にゆっくりと振り返った。
「――シグさん、本当に行ってしまうんですか?」
 やってきたユウゴはいつになく険しい表情に見えた。顔を見れば何を言いたいのかは容易に想像が付く。それは本来は疑問ではないだろう。
 シグは答えなかった。
 返事の遅さに耐えかねたのか、ユウゴはシグの答えを待つことなく先を続けた。
「俺は……俺は、貴方に会わなければ今頃は、ここに居なかったかもしれない。礼も、まだ出来ていない……」
「……この地では多くのやつらに世話になった。無論、君にもだ」
 消えかかったユウゴの言葉に続けるように、シグは口を開いた。
「――だが、俺はただの傭兵だ。戦がなくなれば去る」
「シグさん……」
 ユウゴは折り目正しく頭を下げる。引き留めるのが野暮だと分かっている以上、彼に出来るのはこのくらいのことしかなかった。
「ありがとう……本当にありがとうございました……」
 やはり返事はなかった。シグは初めて戦場で会ったときと同じように、ユウゴの言葉に黙って頷くだけだった。

 刻碑暦999年年末。ブリアティルトの覇権争いは終結した。
 ある者は喜び、悲しみ、そして訪れる平穏に安堵の息を漏らした。
 マッカ連邦王国は大戦を経て疲弊はしたものの、持ち前の高い団結力でもって国力を維持する。戦った戦士たちをねぎらい、新たなる年を祝う宴も行われたという。
 だが、その宴の中に本来ならいるべきシグたち3人の姿はなかった。
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