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雪慎さんから。
戦闘ログでも、英雄戦用の科白を設定してくれたりなど趣向を凝らしてくれた。
本当にどうもありがとうございます!


◆ねこにわから送ったメッセージ

◆柊さんからいただいた曲 ※別窓で自動再生します。音量にご注意ください。
――刻碑暦999年10月下旬 セフィド神聖王国 北東部国境付近

 この山を越えれば本格的にヴァルトリエ領内となる。待ち受ける精鋭に思いをはせるにせよこの風景を楽しむにせよ猶予はいくばくもない。俺は雪を踏みしめる音を聞きながらふたたび北の空を眺めた。

「それにしてもまた同じ英雄の下で戦う事になるとはな……」

北の空を眺めながら思わず俺はぼそりと呟いてしまう。

 呟きと共に口から吐き出された吐息は、周りの厳しい寒さにより、白い煙となって、空へ上がって消えていく。

 元々あまり体調の良くない自分にとって、気温の変化が激しいヴァルトリエへの国の命運をかけた遠征は、体を蝕み、きついものはあったものの、前に行われた英雄による遠征でも、今私達を率いているシグの下で戦ったこともあり、断ることなく参戦することを決めた経緯があった。

 徐に視線を空から下ろし、もう一度近くを一緒に進軍している寡黙で最低限の事しかしゃべる事をしないシグを一瞥する。

人によれば不安を煽るかもしれない寡黙な英雄ではあったものの、自分としては安心感があり、そこに不安はないが、あることへに疑問が浮かんでくる。

 それはまだなぜ実力が一流の傭兵達に劣る自分がこの国の大事である戦いのメンバーに選ばれたか分からないからだ。

 たまたま運が良かったのかもしれない、それとも他の理由があったかもしれない。実際の事はなにも知るすべはなく、悶々と疑問が浮かんでは消えてを繰り返していたが、そこで一つだけ確かな事があったことを思い出す。

自分は自分ができる限りの力を尽くさなければ、いけないと言う事だった。

 そうしなければ、この国の大事の戦いに関わりたかったのに関われなかった者、そしてなにより、こんな力不足と言える者も率いる事となった英雄シグに申し訳ないという気持ちが心中で広がり、それと同時に前の国の大事での戦いのときと同じ、ただ自分は戦うしかないと言うことを改めて実感することとなった。

そしてその心中での思いを胸にヴァルトリエの精鋭と英雄が待ち受ける戦場への行軍を続ける。
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